ASIAQ イマドキ!チャイナ部

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まるで童話のような建築物、中国の磁器を集めて作られたチャイナハウス(天津瓷房子)

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皆さん、こんにちは。ASIAQユーザーのTYOWUです。

4億個以上の古い磁器のかけら、4000個以上のふるい磁器の皿、5000個以上の古い磁器の花瓶、20トンの水晶石と瑪瑙で装飾された100年以上の歴史を持つフランス式建築の建物を想像できますか?天才あるいは想像力が豊かな子供であれば、想像出来るかもしれませんが、私には想像できません。しかし、この住宅の持ち主かつデザイナーである張連志は磁器に対する情熱を持ち続け、8年もの時間をかけて、この「瓷房子」をデザインし、作りました。では、今日はこの建築を作るのに使われた古い磁器がどこから来たのか、この建築の価値がどのぐらいか等をご紹介いたします。

 

 

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このチャイナハウスは中国天津市にあります。昔のフランス式建築を改造して作られました。この住宅は門から、壁、柱、天井板、屋根、トイレの壁に至るまで古い磁器とその欠片が貼られています。トイレへ行く時も、骨董品の欠片に囲まれている気分はどうなのでしょうか(笑)この建築に使われている陶磁器の多数は希少かつ値段が高い骨董品で、家全体の値打ちは98億元だと言われています。現在のチャイナハウスは中国の観光客だけでなく海外の観光客にもよく知られています。

 

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 古い磁器の欠片とこれらの磁器の由来。

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40億個以上の古い磁器の欠片などが、一体どこからどのように収集されたのか、この事を知りたいと思う方は少なくないでしょう。実はこれらの磁器の欠片のほとんどは天津の三岔口というところで収集されたものです。昔、皇室に朝貢するための陶磁器を満載した船がよく海河を行き来していました。これらの磁器を運輸するとき、破損などは避けがたいのですが、破損した陶磁器を皇居に送ったら、皇帝に処罰されるかもしれません。そのため、磁器を皇居に届ける前に、天津の三岔口でこれらの磁器を海に埋めていました。張連志のお父さんは磁器の欠片を収集する趣味でよく知られていました。欠片があったと聞いたら、張連志のお父さんはすぐ収集に行きました。彼のお父さんが亡くなってから、張連志はお父さんのこの趣味を受け継いで、お父さんよりももっと多くの磁器の欠片を収集しました。これが40億個以上の磁器の欠片の由来です。

この建築の価値——謎のような存在

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チャイナハウスは「中国磁器博物館」とも言われています。中国の官用窯と民用窯で作られた磁器は種類が非常に多いです。入口の壁に多くの「钧瓷で作られた磁器が貼られていました。

钧瓷の価値について、中国人は昔から「家有黄金万两,不如有钧瓷一片(家に1万両あるよりも、钧瓷磁器が一つあったほうがいい)

というように評価しています。

 

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庭園を囲む塀は「平安墙」と言い、3000個以上の花瓶の磁器で作られたと言われています。その中には、張連志が2007年に8400万元で購入した「御制珐琅彩庭园人物图题诗灯笼尊」という花瓶も塀に嵌られたそうです。

 

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この建築の中には磁器だけでなく、大理石の彫刻が400個、猫のような枕がおよそ100個ほど、300年ほど前の年代の異なるものや大小さまざまな石の獅子が使われています。そして、中には価値が高い家具が数多く展示されています。この建築がどれほどの価値を持つのか、想像できてきたのではないでしょうか。

 

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張連志はチャイナハウスを作る意義を「ただ、芸術品を収集するためではない。このハウスは中国の文化を象徴している。」と言っています。彼はこのように中国文化の真髄を展示することで、もっと多くの人に中国文化を理解してもらうことができると考えています。

 

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