中国の火鍋を紹介します☆
ASIAQユーザーのせんの風です。天津河東に住んでいて、日系企業に勤めています。
天津は今ちょうど真冬の時期です。寒さが骨身に染みる日々です。お腹が空いたサラリーマンである僕は、丸一日の仕事の苦労と悪天候に負けて、迷わずに火鍋屋さんに逃げ込みました。
「意気地が無いね、情けないな〜」と思われるかもしれませんが、僕はそれらを全部喜んで受け入れます。何故なら、中国各地で大人気であると同時に、20年に渡って僕の大好物で有り続けてきた火鍋に、言葉にできない程の気持ちで一杯ですから。では、今日は皆様に火鍋の魅力が一体何なのかを紹介させて頂きます。
火鍋の歴史
関連史料によれば、火鍋が1900年前にも既に中国の歴史舞台に登場したと記されています。火鍋の起源について、諸説が語り継がれており、未だに明確な物がないことは事実ですが、中国の四川省が火鍋の発祥地という説が主流となっています。
火鍋の発祥について、次のエピソードが最も信憑性が高いと言われています。
長江沿いのある小さいな埠頭で、貧しい暮らしを送っている舟子達が、飢えや寒さに苦しんでいました。給料をあまりもらっていないので、まともな食事を取ることができないのも当然でした。
切羽詰まった時に、あり合わせの安い食材である牛の胃袋・血管等を、何とかして腹一杯食べることができればいいという思いでした。ボロボロの布の上に、ボロボロの鉄製鍋が置いてあった所に、鍋の中に牛脂、山椒、唐辛子等を入れて安い食材を混ぜると、思い掛けない美味い味がしました。
舟子たちはこの温かくて美味しい食事のおかげで、心も温かくなりました。以降、真冬が恐ろしいものではなくなり、湿気や寒さを追い払える最高の食べ物が見つかったと語り継がれ、広く伝わっていきました。
火鍋について
現在では美味しい食べ物はいっぱいありますが、鍋料理は世界中で人気があると思います。おこがましいと言われるかもしれませんが、その中でも、僕は一番美味しいのはやはり中国の火鍋ではないかと言いたいです。
中国の中でも、「重慶」と「成都」という二つの大都市の火鍋が熱い注目を集めています。
どちらの都市の火鍋でも基本的には同じで、食材には、家禽、水産物、海鮮、動物、野菜や干物を使用します。調味料には、トウバンジャン、牛脂、胡椒、八角、ナツメ、枸杞子、唐辛子、山椒等を使用します。激辛とコンソメ味が人気です。両方が一緒になっている「鸳鸯锅」も人気です。
必ずしも四川の人が辛いもの好きというわけではないので、「鸳鸯锅」には料理人の気遣いと思いやりが感じられます。時代の変化とともに、作り方も変わっていって、今後の進化に期待できるのではないでしょうか。
鸳鸯锅
「重慶」と「成都」の火鍋の違いは、「成都」の方が「辛くて新鮮且つ繊細」な味をセールスポイントとしています。「重慶」では「ひりひりとしてワイルド」な味を重要視しています。その違いの原因は、やっぱり成都の人々が温和で細かい性格である一方、重慶の人々は豪快で図太い性格であることからきていると、よく言われています。
火鍋は魅力的な料理です。みなさん、もしこれからチャンスがあれば、是非四川の火鍋をお召し上がり下さい。
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