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中国語の声調の由来を、中国語学習者に紹介します!!

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みなさん、初めましてASIAQユーザーのmuuchonhです。

中国語の勉強をしている日本人、あるいはほとんどの外国の方にとって、中国語の声調はとても難しいところです。

声調、中国語では「声调」、英語では「tones」。声調の違いによって、同じ漢字でも違う意味になります。それは中国語の一つの特徴です。

中国は多民族の国ですので、さまざまな方言があります。でも、ほとんどのみなさんは「普通話」という公用語として定められた中国語を勉強していますので、今回は普通話の声調を紹介します。

 

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声調の表記法

普通話には、「陰平」「陽平」「上声」「去声」という4つの声調があります。その四声の調子の発音は、多くの日本人にとって難しいです。特に「上声」は一番難しいと思います。

ただ、数字譜がわかる方には簡単かもしれません。声調の声の高低を、数字譜に変換してみましょう。

例えば、

陰平→55

陽平→35

上声→214

去声→51

みなさん、上の数字譜を歌ってみてください。どうでしょう?その発音の感じと四声の調子は似ていますよね(^^)

 

この方法は、「趙元任」という有名な言語学者が開発しました。彼は語学の天才です。33種類の方言と7種類の外国語ができます。「中国現代言語学の父」と言われています。また、音楽の分野でも有名です。

 

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声調の由来

なぜ普通話の声調は、数字譜に変換することができるのでしょうか?

それは偶然ではありません。昔の中国人は、音楽を通じて自分の感情を表現することが好きだったことが原因です。

例えば、中国の周時代の人々は「六芸」を推奨していました。「六芸」とは、貴族たちが身につけなければならない6種類の能力です。その「六芸」の一つのは「楽」、つまり音楽です。

みなさんは『詩経』をご存知ですか?それは春秋時代の有名な思想家——孔子が編集した詩の全集です。実は『詩経』の中で収録したのは「詩」ではありません、全て「歌」なのです。

西週時代の初めから春秋時代の中期までの歌を集めて、『詩経』が作られました。現在残っているのは文字、つまり歌詞だけですけど、昔は調子もありました。一般庶民の民謡とか、貴族の宴席で演奏した音楽とか、さまざまな歌があります。

貴族から庶民まで、みんな音楽が好きでしたから、だんだん喋ったときにも調子が付きました。それが、中国語に声調がある原因です。

 

そういうわけで、中国語の声調を勉強しているとき、いっぱい歌を歌ってみてください(^^)。特に中国の民謡を練習してください。きっとみなさんの中国語の勉強に役立ちます!!

 

では、今回はこの辺で。

 

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